現代のお葬式事情を詳しく解説します

お葬式というと家族、親族、友人、仕事関係者にご近所さんと、生前に故人と親交のあった多くの人が集い、通夜、葬儀、告別式、火葬と二日間にわたって行われる一大イベントという印象のある人は多いと思います。しかし、近年ではその形態は変化しつつあります。冠婚葬祭が全体的に昔ほど盛大に行われない傾向にありますが、特に葬儀については昔に比べるとシンプルに移り変わっている傾向があります。といっても、今なお昔のように盛大に葬儀を行う地域はありますし、昔ながらの風習に倣って葬儀が執り行われている地域や家も沢山存在します。しかしながら、特に都市部では葬儀が簡素化する傾向にあります。では、なぜそのように移り変わっているのでしょうか。現代の葬儀事情について見ていきたいと思います。

なぜ葬儀は簡素化傾向にあるのか

一昔前は盛大に行われていた葬儀ですが、近年は簡素化傾向にあるのはなぜかというと、それは社会の形が大きく変化しているからです。近年は少子化が進み、同時に結婚後に親と同居せずに核家族となる世帯が増えています。また、都市部に人口が集中しており、育った田舎を出て都会で家庭を持つ子供世代が多いため、両親は地元で、子供は都会で離れて暮らすという家族の形が増えています。また高齢化社会となり、現役時代から数十年経った晩年は周りとの付き合いがなくなっていたり、施設に入所していたりで、葬儀に参列する知り合いや親戚が少ないという事情があります。また、葬儀にお金を使うよりも、残った遺族に財産を使ってほしいという理由でシンプルな葬儀を希望している人も多く、故人の希望によりシンプルな式が行われる例も多く見られます。

具体的にどのようなお葬式の形があるのか

では、シンプルな葬儀形態とはどのようなものかというと、これまでは通夜、葬儀・告別式と二日にわたって式が行われるのが一般的でした。しかし今は、参列者は家族・親族のみの「家族葬」の形が右肩上がりに増えています。また、その中でもさらにシンプルに葬儀・告別式のみを一日で行う「一日葬」が人気となっており、その日のうちに火葬まで執り行ってしまいます。あまり参列者がいないので家族・親族のみで行うという人も多いですが、参列者に気を遣わずに個人とゆっくり最後の時間を過ごせるという理由でこぢんまりとした家族葬を希望する人も多く、また費用が安いのでシンプルに行うという人も少なくありません。このように理由はその家それぞれですが、シンプルな式を希望する人が増えており、それが現代の葬儀事情として一般化しています。